2013年5月3日金曜日

クロマグロの輸入のその後


地中海からのクロマグロの輸入禁止は回避となりましたが、色々諸問題は残したままです。


現在、日本国として輸入ストップしている冷凍のクロマグロ。あるブログで朝日新聞の記事を載せていたものをコピペさせていただきます。


買う方が悪いか、取る方が悪いか。



現在数千、数百トンともいわれている通関が切れずに港の冷凍庫に残っているクロマグロは今から海に入れても生き返らない。



以下



3月にカタールで開かれたワシントン条約締約国会議で、地中海を含む大西洋産クロマグロの国際取引を禁じる提案が否決された。


宮城県気仙沼市で漁業会社を営んでいる立場としてはほっとしたが、問題が解決したわけではない。


日本は消費国として資源管理への大きな責任を負った。今回の禁輸案を巡って、地中海での巻き網による乱獲が問題となり、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)が資源管理の役割を果たせるかが問われた。現状では「ノー」と言わざるを得ない。なぜならICCATの資源管理にはグレーゾーンともいえる抜け道が存在しているからだ。


例えばある国の巻き網漁船が、他の国の海域でその国の漁獲枠を使ってクロマグロをとり、そのまま別の国の蓄養いけすに運び、餌を与え、太らせて出荷するという共同操業が行われている。出荷するまでクロマグロを1度も海から揚げることがない。


漁獲時の網の中では匹数や重量の計測ができないため、漁獲量は目視による推定値が使われる。漁獲量の正確な把握ができないのだ。蓄養後に漁獲枠を大幅に超えていても「蓄養で太らせた」との言い訳が通用する。この不透明さが過剰漁獲を生んでいる。厳しい漁獲枠を設定しても、ICCATの管理では効果が期待できないと保護団体が指摘する理由はここにある。



漁獲枠は、漁獲された時の丸のままの原魚の重量で決められる。


ICCATは、フィレなどに加工された製品から原魚の重量を割り出す換算率を定めている。この換算率を使って日本かつお・まぐろ漁協が通関統計をもとに毎年の輸入品を原魚に換算したデータがある。それを調べて驚いた。地中海沿岸諸国からは、ICCATが割り当てた関係国の漁獲枠をはるかに超えた輸入が過去4年間続いていた。


特に2006年は、統計上の輸入量は約2万4千トンと漁獲枠の約2万8千トン内に収まっていたが、原魚換算では3万9千トンになり、1万トン以上も漁獲枠を超えていた。


これでは日本が買うから過剰漁獲がなくならない、という保護団体の指摘もうなずける。


日本のずさんな輸入管理には目が向けられず、地中海での巻き網漁船の乱獲だけがクローズアップされている。忘れていけないのは、蓄養クロマグロは日本の要求に応じて生産され、ほとんどが日本向けに出荷されている、ということだ。決められた漁獲枠内に日本が輸入を制限すれば、過剰漁獲はなくなる。それが世界最大の消費国として責任を果たすことになる。クロマグロの完全養殖の技術開発が進み、出荷されるようになった。


その一部を地中海に放流してはどうか。標識を付ければ資源調査にも役立つ。食べるだけでなく、増やす取り組みを同時に行えば、日本の資源保護に対する姿勢も見直され、保護団体の批判も和らぐのではないか。



今回の、禁輸案否決に安住することなく、日本は輸入管理を含めて過剰漁獲を生む構造をなくす努力を始めるべきだ。



10.3.21 朝日新聞より






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