2013年5月3日金曜日

まぐろデフレスパイラル

クロマグロ禁輸に関して色々報道がありました。
今回のCITESにおいては禁輸に関しては回避になりましたが、今後は不確定な事が多く、今までのやり方に対しての横槍が入ったことは間違いありません。

先日、某新聞社よりこのような記事が出ました。

こちらへ

あくまで個人的な意見ですが、メディアが相場を報道することに関してものすごくまずい気がしてなりません。
もちろん相場を隠す必要もありませんが、ここには誤解というものが生じてしまいます。
もちろんこの記事の主観は別にあるということも理解していますが、これを読んだ顧客が「現地でこれだけやすくなっているのに、安くならないのか!?」という話になると非常に困ってしまいます。

まぐろ屋的に話をさせると、まぐろはいろいろなサイズ、色々な脂ののり方、色々な鮮度があります。それは養殖マグロでも実は同じです。
地中海に限って言うと、地中海から日本への輸送料、輸出入に対する関税、冷凍であれば冷凍賃等が議論がなくては販売価格は成り立ちません。また実際にまぐろを加工すると、スジが多くて刺身としては使えなかったり大トロを撮れる腹部があったり中トロメインとなる背中側があったり、そもそも頭や骨は食べません。養殖に限っては買値が安くなれば与えるエサの量も変わり、品質にバラつきが出るしサイズも大きく育たない。

需要と供給の世界で価格が決まる原理を考えると、安くなるということは数量が出ないことを意味しているので、追ってメディアが報道する必要はなく、こういった報道からデフレスパイラル思想が出来ているのではないかとも思う。

なんだかよくわかりませんが、まぐろ屋の経済思想でした(笑)。


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